ドライバーというのは、1日のほとんどを車の中で過ごしています。
なので、通勤や日常生活だけに車を使用する人よりも、トラブルが発生する確率や通常ではあり得ない事態に巻き込まれる確率はとても高いです。
では、その通常ではあり得ない事態はどういうものなのか、というと「仕事上避けきれないような事情」によって起きてしまうような出来事を指します。
「これはもう避けようがない」とか「仕方ない」というような感情のまま、『悪いとは思っていてもやってしまう』ということも、よくあります。
それは、仕事上仕方ないというよりも、運転しているドライバーの意識によっても違いがあります。
ただ、どのようなドライバーだとしても、どのような理由だとしても「そんなのないよ〜」と困って笑えなくなるような瞬間は、必ずやってきます。
例えば、「そんなのないよ〜」とはどんな時なのかというと、交通違反です。
毎日毎日、長い時間運転していると「こんな偶然あるの?」というような出来事が訪れます。
そういった経験をより多くしているのは、タクシードライバーよりもトラックドライバーです。
よくあることとして言えば、信号が黄色の時に交差点に侵入したり、交差点に侵入した時に信号が黄色に変わることがあります。
黄色で交差点に侵入した時の、車体位置によって違反ではない場合もありますが、パトカーがいたとすれば、基本的には信号無視で全て検挙されます。
トラックの場合、パトカーに止められた時には一般車両よりも厳重に確認されたり、比較的大事になる場合が多いのです。
トラックの場合は、信号無視の他に重量を調べられることも多く、ついつい荷物を詰めすぎてしまって、知らぬ間に「過積載」状態になってしまうことも。
普段は過積載なんてことはないのに、たまたまこの日は多すぎる荷物を積んでしまったばっかりにパトカーに止められて、重量を調べられたら「過積載」で免停90日になってしまいます。
偶然かもしれませんし、日頃から注意していれば済む話かもしれません。
しかし、業務をしている上で繁忙期だったり、急ぎの荷物を持っていなかくてはいけない、なんてこともよくあります。
なので、どれだけ注意をしていたとしても仕事上仕方がないということだってあり得るのです。
トラックドライバーをしていると、こうした「そんなのないよ〜」という、みんなやっているのにどうして自分だけ!?なんてことがよくあります。
もしも、実際にそのような場面に出くわしてしまったとしたら、違反金などは自腹?と疑問に思うかもしれませんが、会社が支払ってくれることがほとんどです。
しかし、会社としてもリスクですし、免許の点数はどうにもなりません。
そのため、業務を効率的にするため仕方ないと思っていたとしても、本来の交通ルールを遵守することがもっとも安全策だと言えます。
もしも、ルール違反しそうな時は、きちんと業務が難しいことを会社に相談してみてください。
違反を強いることは当たり前にしてはいけないことなので、きちんと調整してくれるはずです。