三鷹交通が教えるタクシーメーターの使い方
教授名: 菅野 昭人
授業科目: その他
勤務先: 三鷹交通株式会社
勤務地: 東京三鷹市
タクシードライバーにおける基礎疾患や障害による採用基準
教授名: 長倉
授業科目: その他
勤務先: 株式会社越谷タクシー
勤務地: 埼玉越谷市
神奈川県のタクシー地理試験について
教授名: 若杉 信洋
授業科目: その他
勤務先: 北斗タクシー株式会社
勤務地: 神奈川横浜市
公開日:2021年06月15日
勤務地 | 東京足立区 | 勤務先 | 日本交通株式会社千住営業所 |
職種 | タクシー乗務員 | タクシー歴 | 11年 |
プロフィール |
タクシー転職大学では各項目の授業を質疑応答形式で行った内容を記事として公開しています。転職の参考にしてください!
ー売上を上げるために行っていることを教えてください。
教授ー特別なことはしていないというのが正直なところでこのエリアで営業したから売上が上がるというわけではなくて、基本に忠実にしましょうということになります。
その基本というのは、走っているときは常に自分が先頭を走ること、前に空車のタクシーを走らせないことです。前に空車のタクシーがいるとお客様を先に取られてしまうのでその点は徹底します。
ーということは前に空車のタクシーがいる場合はルートを変更するということですか?
教授ーそうですね、自分が先頭でも脇から他のタクシーが出てきてしまったら左に切ったりして常に自分がいつでもお客様に出会えるポジショニングをしておくという走り方をしています。
当たり前のことなんですけど意外とできていない乗務員さんも多い気がします。自分の中で15分以内に実車させるということを心掛けています。実際は難しいんですけど理論上は15分実車で15分空車、また15分実車で15分空車だと1時間で2回実車できるんでそこを常に目指しています。
降車された際にそこから自分で15分のタイムを設定します。15分以内に再び実車させるためにはどうしたらいいかというマインドになると移動時間のロスを無くすために現在地で実車させないといけないということになります。
例えば現在地が恵比寿だとしたら当然恵比寿にもたくさんのライバルがいるわけです。じゃあどうすればいいかというと、恵比寿にも乗車ポイントというのがあってそこには他のタクシードライバーも沢山います。
そのポイントの流れを見たりタクシー乗り場の流れを見たりします。走行中は常に左回りを走るなど様々なことを駆使して必ず15分以内に実車させるというマインドでいると乗車率が上がって効率も上がります。
休憩のポイントも重要で私は遅番シフトなんですが、遅番の一番おいしいところは22時から翌の5時の深夜早朝割増時間帯。この時間は運賃が2割増なので、その時間帯をフル稼働出来ることがメリット。この時間帯を大事にした方が良いですね。
休憩の取り方も重要で人が動いている時間帯に沢山休憩を取ってしまうのは効率が悪いですね。
ーアプリの利用などはどうですか?
教授ーアプリに関しては走っていれば勝手に鳴ってくれるんで稼ぎやすいですね。ひたすら走りながらお客様を見つけるよりは楽です。アプリは2パターンあって配車の通知が来たら早押しして当選するパターンと乗車場所と現在地でピンポイントで通知されるパターンがあります。なので、より沢山走っている方が当選しやすいですね。
ー1時間の間にどのくらいアプリ配車は入りますか?
教授ー時間帯によってまちまちですが朝方の時間帯は多いですね。夜中はそもそもお客様が少ないので配車も少ないです。弊社が行っている取り組みで優先配車ボタンというのがありそれを押すと、自分の車両が優先して配車されるようになっているんです。これはちゃんと無線を取っている方に対しての特典です。
ー1日の売上の中でアプリの売上はどのくらいの比率になりますか?
教授ー具体的な数字は分かりませんが、過去に1日30回の実車のうち半分がアプリだったことはあります。
ー月間の売上を教えてください。
教授ーいまは大体90万円くらいです。コロナ前は95~100万円くらいでした。
ーコロナ禍でもそこまで売上が落ちていないですね!
教授ーこの仕事は本当にガッツだと思っています。いまは飲食店の酒類の提供ができない状況なので私たちみたいな遅番シフト組は多少キツイと思いますが、そこで諦めてしまうのか頑張るのかの違いですね。
ー稼ぎやすいエリアというのはありますか?
教授ー六本木だと東京ミッドタウン前の交差点あたりに大きいクラブがあってその交差点付近の信号機が歩車分離でよく乗車されるのでその周辺だったり六本木5丁目の交差点付近、ドン・キホーテがあるところですね。
渋谷だと道玄坂から文化村通りあたりや井の頭通りをよく走っています。道玄坂から文化村通りの間にもクラブがあってよく乗車されるエリアです。
ーこのエリアはコロナ禍になって変更したんでしょうか?
教授ーこのエリアは前から変わらないです。コロナ前はサラリーマン層を獲得するために銀座や新橋を営業していました。その時は仕事終わりのサラリーマンの方で長距離が多かったので現在の若年層が多いエリアに行かなくても売上が上がっていました。
それでも土日に関しては以前から渋谷、六本木で営業していましたね。土日はサラリーマン層はいないので。
ー日本交通というブランドは売上に影響していますか?
教授ー影響しています。特に赤坂、銀座ですと20時前後の無線はお店側が呼んでくれます。お店で接待などをしている方が、日本交通のタクシーチケットを相手方に渡して長距離で帰宅するという流れがよくあるので、そこは日本交通の強みだと思います。
他にも、提携しているホテルや専用乗り場でのイベント時に帰宅手段として選ばれるのも強みですね。日本交通のブランド力と自分自身で稼ぐために様々な工夫をしていくことで稼いでいます。
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