タクシー転職大学では各項目の授業を質疑応答形式で行った内容を記事と公開しています。転職の参考にしてください！！

ータクシードライバーに転職しようと思ったきっかけは？

S・T教授ー新聞に掲載されていた求人情報を見て、応募しようと思ったことがきっかけです。タクシーはお客様を目的地まで送り届けるのが仕事で、トラックはモノを運ぶ仕事なので違う業種だと思っていたが、地理に関する知識や運転業務という点では経験が活かせると思い、応募をしました。

■勤務形態について

ー現在の勤務体系について

S・T教授ー始めた当初は今のようなコロナウイルスの影響もなく、年末付近という事もあったので少しだけ夜日勤を経験しました。現在は隔日勤務で乗務しています。

ー1日に2日分働くという隔日勤務は肉体的に厳しくないですか？　

S・T教授ー1回の出番（勤務）で2日分働いて、仕事が終わったら翌日は明け番という休みになる為、肉体的な疲労は全くありません。

元々トラックの運転手として夜に走るという事は慣れていましたし、隔日勤務の明け番は休みということにメリットを感じています。

デメリットをあえて挙げるとするとひと月に働ける出番数が少ない為、1出番でも売り上げが低くなってしまうとすぐに売上を取り返すのが難しいところです。

勤務数に関しましては基本12乗務ですが、13乗務に変更も可能です。（選択可能）

現在の平均売上（営業収入）は57,000～65,000円となっております。

■営業エリアについて

S・T教授ー営業エリアは基本的に都心部が中心になります。前職の関係で中央区・千代田区のビジネス街に土地勘があった為、その得意なエリアを中心に営業しています。

常に得意なエリアで営業しているわけではなく、曜日や天候によってエリアを変えていきます。土日祝祭日になるとビジネス街は人が少ない為、平日とは違うエリアで営業をしています。

時間帯によって稼ぎやすい場所もあるので時間によって営業エリアを決めています。

ートラックのお仕事からタクシーのお仕事へ転職してから変化はありますか？

S・T教授ーお送りする対象がモノから人になった為、神経の使い方は変わりました。クレーム自体はほぼないですが対応に関しては気を遣っております。

車両に関しましてはトラックで大型の車を乗っていたため、交差点の右左折には注意しています。

ー年間を通して稼ぎやすい時期はありますか？

S・T教授ー年度末の3月や年末12月は売上が上がりやすいです。理由と致しまして忘年会、送別会、大学生の卒業など、繁華街のエリアは人も多く出ているので稼ぎやすくなります。

ー天候によって違いはありますか？　

S・T教授ーゲリラ豪雨や途中で降ってきた方がその場でタクシーに乗っていただける方がいらっしゃるため、稼ぎやすくなります。

但し、同じ雨でも朝から降っている場合は夜の予定を入れる方が少ないのか、お客様が少ないように感じます。

暑い日はお送りする距離自体は短くなるが暑さを凌ぐためにタクシーをご利用いただくお客様が多い為、乗車回数自体は多くなります。

■営業面での工夫

S・T教授ーお客様をお送りした先で次のお客様をお乗せするようにしてなるべく空車の時間を少なくさせるように意識しています。得意なエリアに戻る時間がもったいないので流しながら得意の営業エリアを目指しています。

知らないエリアでもそこでお客様をお乗せすることで営業エリアの開拓や裏道を教えていただけます。

ー稼ぎやすい時間帯はありますか？

出勤の時間帯・22時の前後（割り増し前）・終電間際この辺りはお客様も多く、稼ぎやすい時間帯となっております。

■土地勘のある強み

S・T教授ーある程度の道がわかっていれば、どこのエリアに行っても強みになることが多いです。首都高のインターチェンジの乗る場所、下りる場所を教えていただければわかるというのも強みだと感じています。

土地勘のない方はカーナビがある為、何もわからなくてもお客様をお送りする事は出来るが、将来的なことを考えると地図で確認したほうが覚えやすい。

地図で見て覚えるより、実際に走って見た方が覚えやすい。知らない土地や場所までお乗せした際にはお送りした後に地図で確認したりすると覚えやすく、次回の営業にも活かすことが出来る。

未経験の方が地理の勉強以外に出来る事として、日報の確認と、この時間にどこで何をしたか等、一日の流れを把握すると良かった日と悪かった日がわかりやすく、改善できます。

ー営業収入が安定するまでの期間はどれほどでしたか？

S・T教授ー職歴としてサービス業→トラック→タクシーという経歴だったため、接客と地理の部分で慣れがあったので比較的早く売上を上げることが出来ました。

地理に関しては普通ですと1～2ヶ月は覚えるのに時間がかかるかと思います。カーナビだけですと覚えにくいので、あとで地図を見て確認したほうが良いです。

接客に関してはその方の元々のスキルというよりは意識の問題で出来る部分だと思います。

■売上を安定させるために

S・T教授ー1日の目標売上を立てる（何回乗せればいくら行くか、勤務時間から逆算して目標を立てる）
初乗り420円なので1時間で4000円上げるには何回お客様を乗せれば良いか等
給与保障があるので保証のある時期にある程度の地理を覚えてあとは日々勉強ですね。

■営業方法について

S・T教授ー流しと配車がメインで着け待ちは一切しないです。割合として流し営業7割、無線配車3割、着け待ち０です。流しの走り方として空車の際はゆっくり第一車線（左側車線）を走り、右折はせず左折、左折で流します。

朝一の出庫後は大通りを通ってお客様を探しながら得意の営業エリアを目指します。無線配車はGO・Uber Taxiを利用していますが1日で大体7～8件ぐらいです。

都心部だとアプリ配車の競争率が高いが郊外なら比較的取りやすいです。1回の配車で売上は平均で1400円～1800円ぐらいです。

都心部だとお客様も多い為、基本的には流しになります。目の前のお客様が優先となるので雨の日ですとアプリ配車は対応できない場合もあります。

アプリ配車だけで1日に１万円前後稼げていて、頻度は上がってきています。

■適切な休憩のタイミング

14時～16時

20時～21時の割り増し前（※22時以降の割り増しのタイミングは一番の稼ぎ時になります。）

乗務員の方は割り増し前に休憩をとる方が多いかと思います。

出庫時間は8時～で帰庫時間は翌３時頃で最後に洗車お願いして、納金して終わりとなります。そしてその日は明け番というお休みになります。

教育についてはサービス業の観点が強く、接客態度の研修も強化しております。もう一点は経路確認の重要性を教えております。どちらもトラブルを未然に防ぐために重要な項目となっております。

■池袋交通の特徴

S・T教授ーガツガツしておらず馴染み易く、お休みの合う方同士でクラブ活動をしている方もいます。仕事の相談や情報共有などクラブ活動を通して情報共有しています。

また２年に１回クラブ活動の旅行があり、クラブに所属していない方もお休みの合う日程で参加しております。

■企業を選ぶ際の注意点

S・T教授ー現在はコロナウイルスの影響もあるため、給与を求めるのか働きやすさを取るのか自身がどちらを大切にするかを慎重に判断したほうが良いかと思います。

池袋交通ではGOに加えてUber Taxiも導入している為、競合が少なく営業収入の後押しになっております。売り上げに関しましても厳しく指導される事もない為、伸び伸びと働きやすく稼ぎやすい環境が整っております。