三鷹交通が教えるタクシーメーターの使い方
教授名: 菅野 昭人
授業科目: その他
勤務先: 三鷹交通株式会社
勤務地: 東京三鷹市
タクシードライバーにおける基礎疾患や障害による採用基準
教授名: 長倉
授業科目: その他
勤務先: 株式会社越谷タクシー
勤務地: 埼玉越谷市
神奈川県のタクシー地理試験について
教授名: 若杉 信洋
授業科目: その他
勤務先: 北斗タクシー株式会社
勤務地: 神奈川横浜市
公開日:2021年06月25日
勤務地 | 東京中野区 | 勤務先 | 日本自動車交通株式会社 |
職種 | 採用担当者 | タクシー歴 | |
プロフィール |
タクシー転職大学では各項目の授業を質疑応答形式で行った内容を記事として公開しています。転職の参考にしてください!
ータクシーと他業種での給与の違いは?
宮本教授ータクシードライバーの給料の場合は歩合制なので自分の頑張り次第で給料に歴然と差が付くぐらいやりがいのある給料体系という点が最大のメリットですが逆に頑張らないと全然稼げないというのが最大のデメリットでもあります。
その稼ぐという点も他業種だと決まった出勤時間、休憩時間、退勤時間があってその中で決められたスケジュールで働きますがタクシーの場合は出勤時間や退勤時間は同じように決まりはあるものの働き方や稼ぎ方は自分のスタイルに合わせることができます。他業種と比べると自分に合わせて自由に働けます。
ー未経験者の方からよく頂く質問で歩合制ということで他業種よりも良い給料をもらえる月もあれば売上が上げられなくて全然給料が支給されない月もあるんじゃないかと言われるんですがどうでしょうか?
宮本教授ー結論からいうとサボらなければしっかり給料は貰えます。一生懸命やれば月によっての増減はあるけど生活できる位の給料は稼げます。
東京特別区のタクシードライバーに関してですがそこは間違いないです。どうやって売上を上げるかというのは会社で稼ぎ方の勉強会を行っているのでそこでしっかり教えます。
ーサボらずに頑張ればある程度稼げるということは分かったんですが頑張り方というのは人それぞれだと思うんですがそのラインみたいなものはありますか?
宮本教授ー同じように頑張っていても営業エリアによっても変わってきます。武三エリアで営業する人もいれば新宿など中心で営業する人もいるんでそこでも変わってきます。
付け待ちを専門にしている人と流し営業で自分からお客様を探していくやり方でもそうです。付け待ちは駅やホテル、空港に並んでお客様を待つやり方なんですがこれは別にサボっているわけではないですが待ち時間が長いのを分かってやっているんで頑張っているかと言われると少し微妙だと思います。
どれだけ頑張っているか、サボっているかの明確な線引きはないですが東京都内のタクシー営業の基本は付け待ちや無線待ちをしないでお客様のいるエリアを効率よく流して営業するスタイルを徹底してやる人とやらない人で給料のラインは変わってきますよね。
ー例えば隔日勤務で働いた場合1回の勤務で大体どのくらいの数を乗せたらこの位の売上になるみたいなラインはありますか?
宮本教授ー最高レベルだと1回の勤務で流しだけで50回くらい乗せる乗務員もいますが普通にやっているとせいぜい25~30回くらいになってサボっていれば10回以下になってきちゃいます。売上の単価にもよりますが乗車回数が多い方が売上が高くなり給料も上がります。
流し営業だけだとそれで給料に差が出てきますがタクシーの営業というのは流し・付け待ち・無線と3つの営業形態があるので流しだけではなくその3つをどう組み合わせるかが稼ぐポイントになります。
時間帯や現在地によって営業形態をどう組み合わせるか、そこを上手く組み合わせることができる人は稼いでいます。ただ難しいのは乗車回数だけでは売上は決められなくて弊社でも空港での付け待ちを専門にやっている乗務員がいるんですが平均乗車回数は10回以下になります。
それでも空港から乗車するお客様はある程度の距離を利用して頂けることが多いので乗車回数が少なくてもある程度売上が上がることもあります。乗車回数が5回でも1回の運賃が1万円であれば5万円になります。
ー1日の売上が5万円平均だったらどのくらいの給料になりますか?
宮本教授ー総支給であれば30万円は楽に超えますし賞与を含めれば40万円近くになります。
時間の使い方も重要で例えば午前中は外のエリアから中心のエリアに人って向かっていき夕方以降は逆に中心から外のエリアに向かっていくんでその人の流れに沿って営業できることが重要になります。
日中は大手町や東京駅などを中心にしてビジネスマンを獲得していけるかですね。優秀な方だと例えば朝7時に出庫して最初は外のエリアで営業してそこから中心に移動していき夜は繁華街に行って飲んで帰る方をうまく獲得していますね。
そのように効率よくやっている人は平均的に20~30回の乗車回数で5~6万円くらいの売上を普通に上げられます。経験値を積んでいくことで日にちや曜日によって営業エリアを変えていくことも出来るようになります。
ータクシードライバーの歩合の詳細を教えてください。
宮本教授ータクシー会社によって様々ですが弊社の賃金形態で説明すると月々の給料と賞与で分かれていて月々の給料は正社員や定時制、年齢で多少異なりますが東京都内の平均と言われる売上を上げていけば大体売上に対して52%+諸手当を合わせて約55%を支給します。
その他で東京都内の平均から算出した売上を上げていればプラスで賞与分の歩率の10%が付いて合計で売上に対しての65%を給料として支給しています。
AB型賃金といって賞与分は毎月の支給ではなく会社でプールして4か月に1回支給しています。賞与の支給対象になる売上のラインは月間で448,000円なんですがこのラインは他社と比べてもかなり低い方だと思います。
そして日ごとの足切り(ノルマ)もありません。会社によっては金曜日は1日の売上が5万円以上でなければいけないというのを設定していることもありますが弊社は月間で決まった売上を超えているだけで支給対象になります。
タクシー会社の求人を探すときは歩率が高いか低いかだけで判断せずに歩率が高くてもその歩率になる為の足切りやその他の支給条件などをしっかりと確認したほうが良いです。
歩率は高いけどその他の控除金額が高かったりするケースもあるので控除される項目もチェックしたほうが良いですね。
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