三鷹交通が教えるタクシーメーターの使い方
教授名: 菅野 昭人
授業科目: その他
勤務先: 三鷹交通株式会社
勤務地: 東京三鷹市
タクシードライバーにおける基礎疾患や障害による採用基準
教授名: 長倉
授業科目: その他
勤務先: 株式会社越谷タクシー
勤務地: 埼玉越谷市
神奈川県のタクシー地理試験について
教授名: 若杉 信洋
授業科目: その他
勤務先: 北斗タクシー株式会社
勤務地: 神奈川横浜市
公開日:2021年06月26日
勤務地 | 東京中野区 | 勤務先 | 新星自動車株式会社 |
職種 | 採用担当者 | タクシー歴 | |
プロフィール | 東京都東村山市出身。高校在学時に父親から運転に関わる資格を取得するよう勧められ二種免許を必要とするタクシードライバーになることを決め会社見学で新星自動車に行き運行管理者という業務とそれに必要な資格があることを知る。その後新星自動車に入社しタクシードライバーになる為に勉強し運行管理者も視野に入れている、日々奮闘中の最年少若手ホープ!! |
授業内容 【非表示】
タクシー転職大学では各項目の授業を質疑応答形式で行った内容を記事として公開しています。転職の参考にしてください!
教授ータクシードライバーでの研修は東京タクシーセンターでの研修と地理試験、新星自動車は東京無線グループに加盟しているので東京無線での研修がありそれがすべて終了した後に社内研修があります。
ー東京無線の研修内容を教えてください
教授ー未経験者は4日間、経験者は5日間研修します。無線の使い方、車の運転席の模型があってそれを利用して営業のシュミレーションをしながらタクシーメーターの操作を覚えます。ただ今はコロナの影響で省略されています。
営業に関すること、例えば走っていてお客様が二人同時に手を挙げて待っていたらどちらのお客様を優先にお乗せするか、これの正解は手前のお客様を優先にすることなんですがそういった営業に関するルールやタクシー料金の説明を受けます。
教授ーその他のルールでいうと行き先の経路をお客様に必ず確認をすることが大原則となります。これは東京無線のルールで決まっています。お客様にご指定のルートをお聞きしてあればそのルートで行きます。
お客様も行き先のルートが分からなかった場合は住所を聞いてカーナビを使って行きます。カーナビに従っていく場合も必ずカーナビでのルートで行って大丈夫か確認します。
ルートをお客様に確認しないで勝手に行ってしまうとクレームになってしまうこともあります。
ー某グループでは会社側の人間がお客様として乗車してモニタリングチェックをしているみたいなんですが東京無線でも行っているのでしょうか?
教授ーあります。一般のお客様に交じって運転や接客などをチェックしています。
ー乗務員さんはモニタリングチェックが行われていることは分かっているのでしょうか?
教授ー乗務員さんも分かっています。
ー東京無線の研修は試験などはあるのでしょうか?
教授ーあります。東京無線にはタワーリーダーという資格制度があります。タワーリーダーの資格を取得すると資格者しか入れない乗り場を利用することが出来ます。
この資格を取得するためには東京無線独自の地理試験や特別な講習をクリアしなければ取得できません。タワーリーダーになるとネクタイの色が一般の赤色からグレーに変わります。
もう一つはサービスリーダーという資格です。タワーリーダーの資格を有した方で会社からの推薦を受けた人が取得できる制度で乗務員を指導教育することができます。
例えば新任乗務員の添乗指導、違反行為を防ぐための指導、街頭でタクシー乗り場でのルールをちゃんと守っているか、車内で喫煙してないかなどのチェックを行います。
本来ならば東京無線の教育指導部というところが指導することなんですが東京無線に加盟しているタクシー会社は50社近くあって車輌台数も何千台とあるので教育指導部だけですべてを見回るのは不可能なのでその権限を各乗務員に与えているんです。
この資格も一定の試験をクリアしないと取得できません。サービスリーダーは東京無線加盟の他のタクシー会社の乗務員も指導することができます。
ーサービスリーダーになるメリットは?
教授ー会社によると思いますが別途手当が支給されます。
他にはフジテレビ選抜乗務員という資格があります。タワーリーダーならびにサービスリーダーのうち選抜試験に合格すると得られる資格です。
フジテレビは東京無線で一番の得意先なんですけど選抜乗務員になるとフジテレビなどの台場地区の無線配車を受けることができます。
ー一般の乗務員と資格を持った乗務員とに売上の差はありますか?
教授ー具体的なデータは分かりませんがあると思います。タワーリーダーになるような人はそれなりに積極性のある人なのでそれは日々の仕事にも影響していると思います。
ー地理試験は結構難しいと聞きますが会社独自で研修などは行っていますか?
教授ー地理試験の勉強は自社ではなく外部で行っています。新宿にある全日本交通安全教育センター(全日教)という二種免許や地理試験対策のすべてをサポートしている機関で1週間みっちり教えてもらえて合格するまでサポートしてくれます。
地理試験の勉強に関しては会社によって異なると思います。自社で教育している会社もあれば弊社のように外部の期間を利用している会社もあります。
過去の問題集を利用して自分で勉強することもできますが全日教で勉強した方が効率が良いので費用は掛かりますが外部で勉強してもらっています。費用は会社で負担しています。
ー社内で行う研修の内容を教えてください。
同乗指導といって経験豊富な現役のドライバーである主任が横に同乗して実際に営業運転をしてもらいます。研修とはいえ営業をするので当然お客様をお乗せします。
事前にタクシーセンターに同乗指導の申請をして行うことができます。期間は1日だけなんですがまだ自信がないという方には臨機応変に対応しています。
ー経験者の場合は?
教授ー経験者の場合は前社が東京無線ではなかった場合は東京無線の研修が入りますが社内研修はなくすぐに乗務を開始します。ただし経験者でも無線機器やタクシーメーターの使い方は各社で機種が違ったりするので指導します。
未経験者は当然何も分からないのでお金の決済の仕方、無線の応答の仕方などを手取り足取り教えます。
ー同乗指導の具体的な内容を教えてください。
教授ー接客方法、タクシー専用の乗り場への入り方や地理に関しての内容になります。
ー同乗指導中に新人ドライバーから一番聞かれる質問はありますか?
教授ーどこのエリアに行ったらお客様を獲得できるのかということですね。稼ぐことに直結していることなのでその点がやはり心配になる部分なんだと思います。
売上を上げるコツや上げやすいエリアのポイントなども同乗指導で教えていきます。
ー1日だけの期間で乗務スタートできるものなのでしょうか?
教授ー大体の方は1日でスタートしています。多くても2日ですね。逆に乗務開始して2,3週間して慣れてきたら復習という意味も含めて再度同乗指導を行うこともあります。
自信が無くなってしまったり本人から希望された場合にも行うことはあります。
ー同乗指導以外の研修はありますか?
教授ー無線機器などの変更やバージョンアップをした時にはその都度使い方の研修があります。
ー無線機器などの機械操作はどのくらいで覚えられるのでしょうか?
教授ー当然個人差はありますが大体1乗務すれば覚えます。若い方の方が機械に抵抗なく受け入れられるケースが多いですが年配者はなかなか覚えられないことも少なくありません。
ー乗務中でお客様を乗せている時に操作が分からなくなってしまった時の対処法は?
教授ーその時は会社に連絡してもらって現状を説明してもらい電話で操作方法を教えて指示通りに操作してもらいます。
ー定期的な研修はありますか?
教授ー月に1回明け番集会という研修があります。これは必ず参加が義務付けられているものでどこのタクシー会社でも行っていると思います。
売上の発表とその月に起きた事故をドライブレコーダーを見ながら確認して対処法を教えたり様々な伝達事項を共有します。その他は事故審議会といって事故を起こした乗務員を集めて反省会みたいなことも行っています。
ータクシー乗り場に入る際のルールはあるのでしょうか?
教授ー車輌ナンバーの末尾番号が奇数の車輌、偶数の車輌だけしか入れない日があったり東京無線として許可された車輌しか入れないの乗り場もあります。
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