三鷹交通が教えるタクシーメーターの使い方
教授名: 菅野 昭人
授業科目: その他
勤務先: 三鷹交通株式会社
勤務地: 東京三鷹市
タクシードライバーにおける基礎疾患や障害による採用基準
教授名: 長倉
授業科目: その他
勤務先: 株式会社越谷タクシー
勤務地: 埼玉越谷市
神奈川県のタクシー地理試験について
教授名: 若杉 信洋
授業科目: その他
勤務先: 北斗タクシー株式会社
勤務地: 神奈川横浜市
公開日:2021年08月02日
勤務地 | 東京足立区 | 勤務先 | つばめ交通株式会社 |
職種 | タクシー乗務員 | タクシー歴 | 3年 |
プロフィール | 2018年つばめ交通に入社。乗務開始1年経過後コロナ禍に見舞われるも売上の低下を最小限にし現在も乗務している。コロナ前の売上は平均して90~100万円だったとのことでコロナ前とコロナ後の違いをインタビューしてきました |
授業内容 【非表示】
タクシー転職大学では各項目の授業を質疑応答で行った内容を記事として公開しています。転職の参考にしてください!
ーコロナ禍以前の営業方法を教えてください
千葉教授ー私はじっとしているのが苦手なタイプなので駅などに付けて待つ付け待ち営業はせずタクシーをどんどん走らせて行う流し営業で人が多い繁華街などに行って営業していました。
コロナ前の時は夜であれば繁華街、朝の通勤時間帯であれば駅近辺と各時間帯に合わせて目的の場所に行けば苦も無くお客様をお乗せすることが出来ていました。
その時は私も入社してまだ1年未満だったのである程度営業エリアが限定されていましたがこの時期は走っていればお客様が手を挙げてくれていたので比較的戦略的な営業を行っていなくても売上が上がっていました。
お客様を乗せて行く中でエリアの知識を増やしていき営業エリアが広がっていきました。入社して1年くらいの年末とかは自分でも面白いくらい稼ぐことが出来ました。
ーコロナ前の直近1年くらいでの平均売上は?
千葉教授ーコロナ前と今で売上はほとんど変わってないです。なので逆にコロナが無くて今の経験年数があったらもうちょっと売上が高かったと自分では思っています。
ー売上金額はいくらくらいでしたか?
千葉教授ー隔日勤務で月間の売上が90~100万円くらいです。
ー1年未満の経験でこの売上は凄いですね!
千葉教授ー売上は意識していたつもりはなかったんですがとにかく営業エリアを広げようと思ってやっていたら後から結果が付いてきた感じですね。
その中でこれだけやればこの位の売上になるという感じで売上の目標を立てるようになって稼ぎやすいエリアというのも自分で考えるようになっていきました。
以前はまったく考えずに研修で優秀な先輩ドライバーさんに教わったことをだけをやっていました。稼ぎやすいエリアとして最初は中央区、千代田区、港区のエリアを教えてもらいました。
つばめ交通ではマンツーマンでの同乗指導を3日間みっちりとやってくれたので安心して乗務スタートできました。
そこから新宿区や文京区と自分でエリアを広げていきました。新人の頃はあまり売上を意識せずに地理を覚えることを優先にしていました。
ー足立区のタクシー会社と都内中心のタクシー会社では売上を上げるという意味では都内の方が有利な感覚があるんですがどうなんでしょうか?
千葉教授ー確かに都内の方が最初は売上が上げやすいかもしれませんが足立区は高齢の方が多く朝病院に行く方をお乗せすることが多いので都内中心エリアに出るまではその辺で営業してつばめ交通は東京無線なんですが無線配車で足立区から都内の大きな病院まで行くお客様もいてそうなるとそれだけで朝から4~5千円位稼げる時もあります。
その流れでそのまま都内で営業することができるので場合によっては足立区エリアの方が良いケースもあります。病院通いで利用するお客様のピークは大体午前中までなので午後から16時くらいまではお客様があまり利用しない時間帯に入ってしまうのでピークを過ぎたら都心に切り替えていく感じですね。
ー足立区から都内に向かうお客様を狙う為に心掛けていることなどありますか?
千葉教授ー過去にお乗せした時間帯を覚えておいてその時間に合わせてその辺りを流し営業したり乗車中のお客様との会話で「週に2回月曜日と木曜日に病院に行ってるんだよね」みたいな会話があってそれを情報として把握しといてそれに合わせてその辺りを営業するということはしています。無線が鳴りやすい時間帯に合わせることもあります。
ー足立区はタクシー会社が多いエリアですが競争率が高くないのでしょうか?
千葉教授ー確かに競争率は高いですがその中で稼いでいく為に渋滞の少ない道を効率よく走ったりバスが走っている路線を使いしっかりと車間距離を空けた上でバスの後ろを走りバスに乗り遅れた人をターゲットにしたりします。
バス停を通った時に待っている人が多いとバスが遅延しているケースもあるのであえてゆっくり走ったり待っている人と目線を合わせたりしていると結構アイコンタクトでお乗せ出来たりすることもあります。
そうやって高い競争に負けないように工夫して営業しています。ただ足立区は広いエリアなので例えば鹿浜から西新井までとか綾瀬とか葛飾区の方まで行くとそれだけで2、3千円稼げたりするのでエリアが広いと1回の乗車距離も長くなりやすいというメリットもあります。
ー苦手なエリアとかはありますか?
千葉教授ー千代田区とか中央区はオフィス街なのでビジネスマンの方たちが多いんですけど行き先をビル名で言われることが多いので有名なビルだったら分かるんですが中々すべてのビルを把握するのは大変なので苦手でしたが今はスマートフォンのグーグルマップのアプリを使えばすぐビル名もルートも出てくるので対応できますが覚えるまで時間が掛かるので得意ではないかなという感じです。
千葉教授ー飲食店が周りにあまりないターミナル駅、例えば東京駅や品川駅などは昼間は前より回復してきているけど夜になると人がパタっといなくなり終電過ぎると閑散としてしまうのでその辺のエリアには行かずお客様を下ろしても元の場所へ戻っています。コロナ前は戻らずそのままその辺を流し営業していました。
品川駅だったら六本木や渋谷、恵比寿に行ってみたりしていました。戻る時間がロスになってしまってもお客様がいるエリアに行っていました。
この状況でも上野とか新宿、渋谷はお客様がいるのでこの辺を利用しています。その中でお客様の年齢層をある程度気にして営業しています。
渋谷だと若い方が多いのでタクシーの利用者が少ないので時間帯によって渋谷方面に行ったときは覗いたりしますが渋谷って逆に朝の4時過ぎくらいになると始発の電車に乗って帰宅しちゃう人がほとんどなので六本木方面に移動してクラブ街の若い方たちをターゲットにします。クラブ街の方たちは比較的タクシーを利用する人が多いので。
ー勤務時間は?
千葉教授ー隔日勤務は10時から翌の6時まで最大7時までにすべての業務を終わらせないといけません。
ーコロナ禍で営業していない飲食店が多いので0時以降からの深夜営業の働き方が以前と変わってきているんですね。
千葉教授ーそうですね、なので早朝に入るテレビ局の仕事のお客様からの無線配車があったりするのでそこを狙ったりします。
深夜は付け待ちすることが増えるんですが付け待ちの仕方もただズラっと並んでいるところに付けるのではなく場合によっては流したりして車が入っていけるようなところに行って広い通りに出るタイミングで乗せることが出来たりするのでただ後ろで並んで待っているだけだと時間のロスになってしまうので戦略的に営業しています。
コロナ前は付け待ちしてても時間をかけずに乗せることが出来ていましたがいまは厳しいのでやり方を変えました。
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