三鷹交通が教えるタクシーメーターの使い方
教授名: 菅野 昭人
授業科目: その他
勤務先: 三鷹交通株式会社
勤務地: 東京三鷹市
タクシードライバーにおける基礎疾患や障害による採用基準
教授名: 長倉
授業科目: その他
勤務先: 株式会社越谷タクシー
勤務地: 埼玉越谷市
神奈川県のタクシー地理試験について
教授名: 若杉 信洋
授業科目: その他
勤務先: 北斗タクシー株式会社
勤務地: 神奈川横浜市
公開日:2021年09月01日
勤務地 | 東京足立区 | 勤務先 | 改進タクシー株式会社(本社営業所) |
職種 | 採用担当者 | タクシー歴 | 10年 |
プロフィール | 改進タクシー株式会社で10年間タクシードライバーを経験後、営業課長として運行管理から採用担当業務をこなす。所属乗務員一人ひとりと密にコンタクトを取りフォローアップしているオールラウンドマネージャー。乗務員からの信頼が◎ |
授業内容 【非表示】
タクシー転職大学では各項目の授業を質疑応答形式で行った内容を記事として公開しています。転職の参考にしてください!!
藤倉教授ー入社したらすぐにSKCという日本交通の総合研修センターに行ってもらい二種免許取得から地理試験までの一工程をSKCで行います。
藤倉教授ーSKCでの研修プログラムは下記になります。
・入社式・教習所、タクシーセンター等の事前説明 ・タクシー実務(事故に関して、タクシーメーター等の機械操作、道路交通法、乗 車禁止エリアの説明) ・日本交通指定の教習所で二種免許取得 ・同乗指導(専用乗り場などの説明) ・適性診断 ・地理学習 ・タクシーセンター |
上記をすべてSKCで研修をしてくれて乗務員として確立したところで営業所に帰ってきます。ここから社内研修として2~3日間実際に路上を走行して行う同乗研修を行って実務がスタートします。
改進タクシーは日本交通の直系のグループ会社なので本体と同じ研修を受けることができます。SKCでの研修期間は最短で20日で平均すると25日間くらいだと思います。1日の研修時間は9:00~17:00です。
ー全体の研修で一番の難関は?
藤倉教授ー二種免許で落ちる人はほとんどいないので地理試験だと思いますがSKCでは地理学習で地理試験の研修も行っていますし、社内に地理試験に関する過去問題などの資料があるのでそれを事前に提供して勉強してもらうようにしています。
入社してから苦労しないように採用になってから入社までにある程度期間が空く方に対しては事前に資料を提供して1週間から10日間くらいは勉強してから入社してもらうようにしています。
ー地理試験は大体何回で合格できるんですか?
藤倉教授ー事前にしっかりと勉強していれば3回位までには大体受かると思います
ー二種免許はどのくらいで取得できますか?
藤倉教授ー最短で1週間くらいです。学科試験は住民票のある試験場じゃないと受けられないので地方から来る方などは住民票を移さないといけません。
二種免許は1種の学科にプラスで旅客法の問題が少し加わるくらいのイメージなので落ちる人はほとんどいません。全体の研修で地理試験以外でつまずいてしまうケースはほとんどないですね。
ー適性診断は試験なんですか?
藤倉教授ー試験じゃないです。旅客法で入社した方は必ず受講しないといけません。NASVAという機関で運転の適性診断を受けるんです。
タクシー会社間を移動しても勤めた時には受けないといけません。1回受けたら次からは3年に1回受けます。65歳になっても再度受けます。75歳を過ぎると毎年受けるようになります。
藤倉教授ー弊社の現役のタクシードライバーがマンツーマンで指導します。タクシーの流し方、付け待ちの仕方、タクシー乗り場の運用の仕方などを実際に乗って業務の中で覚えてもらいます。
期間は2~3日間くらいですがいくら長い期間研修をしたとしても最初は不安になると思うのである程度のところで覚悟を決めて乗り出さないといけないと思って送り出しています。慣れることが重要なので。
山手線の駅と主要幹線道路、繁華街、ビジネス街がある程度分かったら営業に出ないといけません。ただやみくもに走っていてもタクシードライバーの仕事はなかなか覚えません。
一人づつお客様を乗せながら実営業をしてお客様がどこへ向かうのかという流れは実際に乗せないと分かりません。
地理が分からないので指定された場所に行く道が分からないことが不安材料の一つになると思いますが新人だからということでお客様から道を聞くこともできます。
最初は小さいエリアからスタートして繰り返し営業していればそこから行く範囲って決まってるからここまでは黙ってても行けるようになりやがてその範囲がどんどん広がっていくからとアドバイスしています。
行った先で戻ってくる前にどのエリアでお客様をお乗せするか考える、そのまま戻ってきちゃいけない、お客様を下したところで乗せられるようにする、基本タクシーは左折運転だけど場合によっては右折する時もあるがお客様を乗せられないので右折をしてはいけないなどの基本的なことも指導します。
ー営業エリアの指定などはあるんですか?
藤倉教授ー基本的に養成者に関しては都心を中心に営業するように指導しています。具体的には中央区、千代田区、港区の3区がベースでプラス新宿区、渋谷区ですね。1番稼げるエリアだからです。
特に日本交通グループである弊社の場合は専用乗り場と無線がこのエリア内に集中しているんです。なのでこのエリア内で営業をしていれば安定した売上を上げることが出来ます。
日本交通の無線のお客様の質はとても良くて法人ベースでの契約が多いので単価も高いですし接客指導も厳しく指導されているので苦情も少ないです。
お客様に選ばれるタクシーを目指して品質を上げるために徹底して教育している日本交通はやっぱり凄いと思いますね。
日本交通グループになってからは法人契約で利用して頂いているお客様が私事でも利用して頂く機会が増えました。例えば、足立区で営業していても日本交通の方が無線数が多いです。
以前は足立区でお客様を乗せても同じ足立区内の範囲ということが多かったですが今は銀座、六本木、渋谷まで出るお客様が増えています。
これはなぜかといえば普段仕事で利用しているから通勤の時も利用して頂けるということなんです。日本交通の無線の質が良いということです。
ー無線の研修はあるんですか?
藤倉教授ー無線の研修はSKCではやらないので自社で行います。GOというタクシーアプリ無線を利用しています。
ータクシーアプリの操作を覚えるのは難しいですか?
藤倉教授ー覚えることは結構ありますけど難しくはないです。但し、タブレットとスマートフォンの端末を利用しているのでその辺の最低限のスキルがあるかがポイントになります。いまでもガラケーの携帯を使っている方だとちょっと苦戦するかもしれません。
ー無線は取らなくてもいいんですか?
藤倉教授ー日本交通の決まりで基本的には取らなくてはいけません。
ー1日の売上の中で無線の割合はどのくらいなんですか?
藤倉教授ー乗務員によりますね。6万円の売上のうち無線が5万円だったり売上の半分が無線だったり人それぞれですね。でもベース的には無線より流し営業での売上の割合の方が高いと思います。
藤倉教授ー日本交通にはステップアップの制度があります。一般ドライバーから黒タクになりエキスパートドライバーへと格を上げていくことが出来ます。
エキスパートドライバーとは日本交通独自の制度で一般のタクシー業務に専門性を加え、特別なご配慮やサポートを希望するお客様に対しニーズに合ったサービスを提供するドライバーのことです。
エキスパートドライバーには、観光タクシー・サポートタクシー・キッズタクシーの3種類があります。そういった制度が乗務員のモチベーションを上げるきっかけになっています。
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