三鷹交通が教えるタクシーメーターの使い方
教授名: 菅野 昭人
授業科目: その他
勤務先: 三鷹交通株式会社
勤務地: 東京三鷹市
タクシードライバーにおける基礎疾患や障害による採用基準
教授名: 長倉
授業科目: その他
勤務先: 株式会社越谷タクシー
勤務地: 埼玉越谷市
神奈川県のタクシー地理試験について
教授名: 若杉 信洋
授業科目: その他
勤務先: 北斗タクシー株式会社
勤務地: 神奈川横浜市
公開日:2021年10月26日
勤務地 | 東京北区 | 勤務先 | 富士交通株式会社 |
職種 | タクシー乗務員 | タクシー歴 | 10ヶ月 |
プロフィール | 介護の仕事で利用者の送迎で運転をしていた経験を活かしてタクシードライバーに転職。経験が1年未満でコロナ禍においても1日の営業収入5万円以上売上げる富士交通期待の新人ドライバー。 |
タクシー転職大学では各項目の授業を質疑応答形式で行った内容を記事として公開しています。転職の参考にしてください!!
ー富士交通に入社されてから行った研修内容について教えてください
松下教授ー最初は地理試験の勉強を社内で5日間行いました。過去の問題集や教材を頂き勉強しました。分からない点などはその都度質問して教えてもらいました。
今はチェッカー無線が東京無線と合併したので東京無線で地理試験対策研修というのを1日受けられるようになりました。
ー地理試験の勉強中に困ったことや大変だったことはありますか?
松下教授ー教材を見るだけだと中々イメージが掴みづらかった点ですね。なので自分は空いた時間に問題に載っている場所を実際に車で走ってみました。そうすることで理解がグッと深まりましたね。身体で覚えたというイメージです。
私は入社する前からある程度前もって勉強をしていたので2日間勉強してすぐに地理試験を受けて1発で合格しました。地理試験は40問中32点で合格なんですが40問すべて満点で合格できました。
ーどのような問題が出るんですか?
松下教授ー主な幹線道路とホテルや病院など建物名です。この辺は単純に暗記すればできます。あとは経路の問題があって交差点の並び順を答えなくてはいけないんですがそこで苦戦する人が多いみたいです。
そこは自分の興味のある所から進めていけばいずれは間違いなく誰でも合格できると思います。
自分で実際に運転してこの道を使うとしたらどうやって運転するかなと身体で覚えることと余裕があるなら入社前の早い段階から勉強しておくことが大切だと思います。
教材を見てるだけよりも運転もして覚えたほうが楽しく勉強できると思います。
地理試験の勉強が終わったら東京タクシーセンターに行って4日間の研修を行います。その中に地理試験が含まれています。
ー東京タクシーセンターでの研修内容は?
松下教授ー地理試験にまつわる研修もありますしあとは法令に関することです。それが終了したら二種免許の取得に進みます。
二種免許は一種よりも学科の合格ラインが少し高いです。実技に関しては転回、Uターンや鋭角の道を切替して曲がれるかなど一種にはない技能がありました。でも練習する時間はしっかりと与えてもらえるので大丈夫だと思います。
富士交通では関連している竹ノ塚モータースクールという教習所で二種免許を取得します。期間は8日間でその後最寄りの試験場にて学科試験を受けて合格すれば二種免許取得になります。
地理試験受講費用、二種免許取得費用はすべて会社に負担して頂きました。二種免許費用は2年間働けば免除されますが万が一退職する場合は返済することになります。
その後は富士交通が加盟しているチェッカー無線の研修になります。現在は東京無線と合併したので東京無線の研修が3日間、チェッカー無線が1日になっていますが私の時は合併前だったのでチェッカー無線のみで確か2日間だったと思います。
ー研修内容を教えてください
松下教授ータクシーチケットについて、タクシーチケットとはチェッカー無線と法人企業との間で契約して発行しているものです。例えばチェッカー無線はNHKと契約しているんですがそういった得意先の詳細説明です。
各社共通のチケットの違い、使用期限、身だしなみ、お客様に快適に過ごして頂くためや、安全についてなどの接遇面ですね。
チェッカー無線は各所に専用のタクシー乗り場があるのでその点の説明もありました。
その後は自動車事故対策機構(NASVA)で運転についての適性診断を受けます。これは1日で終わります。次は社内研修を2日間行います。
内容は事故防止についてと接遇です。事故の映像を見ながらどういった事故の可能性が考えられるか?どうすれば事故を避けることができるかを教えてもらいます。
接遇に関しては接客のロールプレイングをします。旅客運送業にまつわる法令の研修もあります。銀座に乗車禁止地区といってタクシー業務適正化特別措置法という法令があり、土曜日・日曜日・祝日及び休日を除く日の午後10時から翌午前1時までの間は、タクシー乗り場以外でお客様を乗せてはいけないんですがその点の注意事項の説明もあります。
※銀座乗車禁止地区のエリア(赤枠内)
そのエリアでお客様から乗車を求められてもエリア内に11カ所あるタクシー乗り場から乗って頂くように対応しないといけません。
この乗車禁止地区のルールに関しては特に細かく教えて頂きました。研修期間中に空いた時間があったので班長から声をかけて頂き電車で銀座に向かい実際の乗車禁止地区を一緒に見に行く機会も与えて頂けました。
地理試験の時もそうでしたがやはり実際にその場所を見ることで地図だけを見るよりもずっと理解が深まりますね。
ー万が一乗車禁止地区でお客様を乗せてしまった場合はどうなるんですか?
松下教授ー東京タクシーセンターの担当者が監視しているので見つかってしまうとタクシーセンターが管理している会社の評価に影響してしまいます。
タクシーセンターで行っている評価制度というのがあり接客、安全、経営姿勢などを総合的に評価するんですがその点数によって優良なタクシー会社なのか、下位ランクなのかが決まるんです。
最後の研修は添乗指導といって指導員の方とマンツーマンで一緒にタクシーに乗って指導員と私で半々くらいの割合で実際に運転して営業します。
自分が運転する時も指導員が隣に乗ってくれているので安心して学びながら営業できます。隔日勤務といって1日通して働く勤務で勤務時間でいうと一般的な仕事の2日分になるんですが添乗研修は隔日勤務で1日みっちりやります。
ー添乗指導の内容は?
松下教授ー添乗指導では営業区域内である東京23区と三鷹市、武蔵野市の中の主要なエリアや施設を回って説明してもらいます。具体的なエリアは都心3区といわれる港区、中央区、千代田区なんですがこのエリアはビジネス街で繁華街、住宅地もあるのでタクシーを利用するお客様が多いということでこのエリアを中心に営業するように指導されます。
働いている人の地元のエリアで営業するのも良いのですがそれに加えて都心に出て営業した方がより稼ぐことが出来るということを学びました。
他には新宿、渋谷、下町なども稼ぎやすいエリアなので行きました。エリアの説明以外では営業方法ですね。
タクシードライバーの仕事は主に自分で車を走らせる流し営業と駅やタクシー乗り場などの施設で待機する付け待ち営業の二種類があります。流し方や付け待ちの仕方なども教えてもらいました。
ー添乗指導中にどんなことを指導員に質問されましたか?
松下教授ー休憩の取り方ですね、休憩は1日通して3時間あるんですが比較的暇な時間帯に合わせて40分づつ細かく取ると効率が良い、でも疲れを感じた時は無理しないで休憩することが大切だと教えてもらいました。
ー研修期間は全部で期間はどのくらいになりますか?
松下教授ー地理試験など合格しないと先に進めない項目もあるので人によりますが私は大体1ヶ月弱くらいだったと思います。この期間は日給という形でちゃんとお給料が貰えます。
ータクシー会社を選択する際に意識したほうが良い点はありますか?
松下教授ー乗務開始後の給料保障がある会社ですね、私はコロナ禍で入社したので休業もあったりして大変な時期でしたがそれでもしっかりとお給料を保証してもらえたので安心だと思います。
Copyright ©2020 All Rights Reserved.